監修:独立行政法人 国立病院機構 北海道医療センター
臨床研究部長 新野 正明 先生

急性増悪期の治療と再発予防の治療、対症療法があります。

NMOSDの治療には、急性増悪期の治療と再発予防の治療、対症療法があります。
「再発」とは、中枢神経で強く炎症が起こって、神経症状が新たに生じる状態をいいます。

急性増悪期の治療

発症または再発によって短期間に症状の変化がみられます。NMOSDには根治療法はまだみつかっていません。急性増悪期の治療には副腎皮質ステロイド療法、血漿浄化療法などがあります。どの治療をどのタイミングで行うかは、個々の患者さんで異なります。主治医とよくご相談ください。

再発予防の治療

再発しないようにする治療を再発予防の治療といいます。ユプリズナは再発予防治療のためのお薬です。

対症療法

しびれや麻痺など残った症状をやわらげる治療を対症療法といいます。急性増悪期の治療を行った後でも、回復せず残っている症状に対し、様々な処置を行い、症状をやわらげます。

MSキャビン. 視神経脊髄炎完全ブック第1版. MSキャビン. 2018. p.63 -101