監修:独立行政法人 国立病院機構 北海道医療センター
臨床研究部長 新野 正明 先生

ユプリズナは、NMOSDの再発予防の治療のためのお薬です。

ユプリズナは、B細胞の表面に発現するCD19というタンパク質に、結合しやすい性質を持つヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤です。

ユプリズナは、 CD19陽性B細胞を減少させる作用があり、 CD19陽性B細胞により産生される中枢神経系を障害する抗AQP4抗体の産生を抑制します。

ユプリズナの治療方法

点滴静注

ユプリズナは通常、成人には、イネビリズマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを初回、2週後に点滴静注し、その後、初回投与から6ヵ月後に、以降6ヵ月に1回の間隔で点滴静注します(下図参照)。

インフュージョンリアクションのリスクを低減し症状をコントロールするため、ユプリズナ投与の30分~1時間前に抗ヒスタミン薬及び解熱鎮痛剤を経口投与にて、ユプリズナ投与の30分前に副腎皮質ホルモン剤を静脈内投与にて前投与します。

投与間隔

投与間隔