Q&A
Q&A
全身型重症筋無力症(ステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤が十分に奏効しない場合に限る)の患者さんに対して、CD19陽性B細胞を減少させる作用が治療効果として推定されています1)。
- 用語解説
- B細胞2):抗原に対する抗体をつくる免疫担当細胞です。
- CD192):B細胞の表面に発現し、B細胞の抗原に対する反応を制御する調節因子のひとつです。
- 1)
Nowak RJ, et al.: N Engl J Med. 2025; 392(23): 2309-20.
[利益相反:本試験は、アムジェン社の支援のもと実施された。本論文の著者に、田辺ファーマ株式会社又はアムジェン社からコンサルタント料を受領している者、アムジェン社から研究支援を受けている者、アムジェン社の社員が含まれる。] - 2)
長谷川稔. 日臨免疫会誌. 2005; 28(5): 300-8.
- 前投与
インフュージョンリアクションのリスクを低減し症状をコントロールするために、ユプリズナ投与の30分~1時間前に抗ヒスタミン薬及び解熱鎮痛剤を服用し、ユプリズナ投与の30分前に副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)を静脈内投与にて前投与します。 - 投与間隔
ユプリズナは通常、成人には、イネビリズマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを初回、2週後に点滴静注し、その後、初回投与から6ヵ月後に、以降6ヵ月に1回の間隔で点滴静注します。
日常生活では体調管理に気をつけてください。
ユプリズナは、抗体製剤(タンパク質製剤)であるため、他の抗体製剤と同じくインフュージョンリアクションがあらわれる可能性があります。
また、ユプリズナは血液中のB細胞を減少させる作用があります。B細胞の役割は、体内に侵入した病原体を排除するために必要な「抗体」をつくり出し、免疫に関わることにあります。ユプリズナにより血液中のB細胞が減少すると、免疫機能が低下し感染症を発症しやすくなります。
そのため、ユプリズナによる治療を開始した後は、次のような副作用にご注意ください。
治療後に注意すべき症状
下記の副作用があらわれることがあります。症状の悪化を防ぐためには、早めに適切な処置を受けることが重要です。このような症状を感じたら、次の受診日を待たず、すぐに主治医、看護師、薬剤師にお知らせください。
- インフュージョンリアクション (Infusion reaction)
インフュージョンリアクションとは、薬剤の点滴注射時にみられる副作用のことです。
インフュージョンリアクションを予防するため、ユプリズナの点滴注射前に抗ヒスタミン薬及び解熱鎮痛剤、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)を使用することが推奨されています。
主な症状はアナフィラキシー、頭痛、吐き気、意識の低下、呼吸困難、発熱、筋肉痛、発疹、動悸(どうき) などです。 - 感染症
ユプリズナの点滴注射後、風邪や尿路感染などの感染症にかかりやすくなる可能性があります。主な症状は発熱、寒気、体がだるい などです。 - B型肝炎ウイルス再活性化
これまでにB型肝炎にかかったことがある方やB型肝炎ウイルスに感染している場合、ウイルスの再活性化がみられることがあります。
主な症状は体がだるい、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、発熱、上腹部痛、黄疸[おうだん(皮膚が黄色くなる)]、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる などです。 - 進行性多巣性白質脳症(PML)
PMLは、免疫力が低下した状況で、体内に潜伏しているJCウイルスが再活性化し、脳内に多発性の病巣(脱髄病巣)をきたす病気です。
主な症状はけいれん、意識の低下、意識の消失、しゃべりにくい、物忘れをする、手足の麻痺 などです。
異常を感じた時は主治医にご連絡ください。
ユプリズナによる治療中はインフュージョンリアクション、感染症、B型肝炎ウイルス再活性化による徴候・症状、進行性多巣性白質脳症(PML)などの副作用が発現するおそれがあります。
気になる症状を感じた場合は、次の受診日を待たず、主治医、看護師、薬剤師にご連絡ください。
MGは遺伝しません。
遺伝する筋無力症として、先天性筋無力症候群と言われる神経筋接合部にある特定の分子の遺伝子変異を原因とする疾患がありますが、自己免疫性疾患であるMGでは遺伝することはありません1、2)。
- 1)
難病情報センターホームページ(2026年9月現在)から引用
難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/
- 2)
重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン作成委員会 編.
重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022. 南江堂. 2022. p.2
ユプリズナ投与中および最終投与後6ヵ月間は、適切な避妊を行ってください。
妊娠または妊娠している可能性のある女性には、ユプリズナを投与しないことが望ましいとされています。
ユプリズナ投与中に授乳する可能性のある方は、授乳の継続または中止を主治医とご相談ください。
MG患者さんの中には、治療を続けながら仕事を続けている方もいらっしゃいます。一方で、症状や職場環境、雇用形態などによって、仕事との両立に悩まされる場合も少なくありません。
MGでは疲れやすさがみられ、暑さで悪化することがあるため、休憩を取りやすい環境を整備してもらう、重労働や高温環境を避けるなど、身体的負担を軽減する工夫について職場と相談することが役立つことがあります。仕事をするにあたってどのようなことを気を付けたらよいか、主治医とご相談ください。
治療と仕事との両立について困ったときには、公的な支援情報を活用することが役立つかもしれません。
厚生労働省が運営する「治療と仕事の両立支援ナビ」では、患者さん向けに治療と仕事を両立するための考え方や支援制度、相談可能な支援機関に関する情報が紹介されています。
- 厚生労働省「治療と仕事の両立支援ナビ」

