重症筋無力症(MG)について

MGとは

重症筋無力症(MG)は、運動神経から送られる筋肉を動かすための信号[アセチルコリン(ACh)]が、神経と筋肉のつなぎ目(神経筋接合部)でうまく伝わらなくなるために、筋力が低下しやすくなる病気です1、2)。

MGでは、筋肉側にある、信号の受け皿などに対して自己抗体※がつくられ、この自己抗体により神経から筋肉への信号が伝わりにくくなると考えられています2、3)。

自己抗体の標的として、信号の受け皿であるアセチルコリン受容体(AChR)や、AChRのはたらきに関わる筋特異的受容体型チロシンキナーゼ(MuSK)があります。また、どちらの自己抗体も検出されないMG患者さんもいます2、3)。これらMGの自己抗体は、その種類にかかわらず、白血球の一種であるB細胞からつくられています3)。

MGとは
  • 1~3)より作成
  • ※私たちの体には、侵入してきた病原体などの異物(抗原)を認識して、それを排除するためにはたらく「抗体」という物質があります。自己抗体とは、自分の体の一部を誤って異物と認識してできた抗体のことです。自己免疫疾患は、免疫系の異常により自己抗体が出現し、自分の体を攻撃してしまうために発症すると考えられています1)。
  • 1)

    難病情報センターホームページ(2026年9月現在)から引用

    難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/

  • 2)

    重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン作成委員会 編.
    重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022. 南江堂. 2022. p.2

  • 3)

    Fichtner ML, et al.: Front Immunol. 2020; 11: 776.

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