ユプリズナの主な副作用

ユプリズナによる治療で下記の副作用があらわれることがあります。

症状の悪化を防ぐためには、早めに適切な処置を受けることが重要です。このような症状を感じたら、次の受診日を待たず、すぐに主治医、看護師、薬剤師にお知らせください。

インフュージョンリアクション(Infusion reaction)

インフュージョンリアクションとは、薬剤の点滴注射時にみられる副作用のことです。

インフュージョンリアクションを予防するため、ユプリズナの点滴注射前に抗ヒスタミン薬及び解熱鎮痛剤、副腎皮質ホルモン剤を使用することとされています。

主な症状:アナフィラキシー、頭痛、吐き気、意識の低下、呼吸困難、発熱、筋肉痛、発疹、動悸(どうき) など

感染症

ユプリズナの点滴注射後に、風邪や尿路感染などの感染症を引き起こす可能性があります。

主な症状:発熱、寒気、体がだるい など

B型肝炎ウイルス再活性化

これまでにB型肝炎にかかったことがある方やB型肝炎ウイルスに感染している場合、ウイルスの再活性化がみられることがあります。

主な症状:体がだるい、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、発熱、上腹部痛、黄疸[おうだん(皮膚が黄色くなる)]、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる など

進行性多巣性白質脳症(PML)

PMLは、免疫力が低下した状況でJCウイルスがまれに活性化して脳内に多発性の病巣(脱髄病巣)をきたす病気です。

主な症状:けいれん、意識の低下、意識の消失、しゃべりにくい、物忘れをする、手足の麻痺 など