IgG4関連疾患の治療はどのようにしますか?
IgG4関連疾患の治療としては、グルココルチコイド※が第一選択薬となります。グルココルチコイドは比較的高用量で導入した後に、徐々に用量を減らしていき[漸減(ぜんげん)といいます]、低用量の維持療法を行います1)。
多くの症例でグルココルチコイドによる治療は奏効しますが、用量の漸減が難しい場合や、何らかの理由でグルココルチコイドの効きが悪い患者さんでは、グルココルチコイドの増量や免疫抑制薬※の併用などが行われることがあります1)2)。
最近では生物学的製剤という注射薬もIgG4関連疾患の治療に用いられるようになりました。
※2025年11月現在:IgG4関連疾患に対して本邦未承認
- 1) 難病情報センターホームページ(2025年11月現在)から引用
難病情報センター. https://www.nanbyou.or.jp/ - 2) 「オールジャパン体制によるIgG4関連疾患の診断基準並びに診療指針の確立を目指す研究」班.
IgG4関連疾患とは. https://igg4.jp/igg4/(閲覧日: 2025年11月4日)
