IgG4とは何ですか?1)

私たちの体には、侵入してきた病原体などの異物(抗原)を認識して、それを排除するために働く「抗体」という物質があります。抗体は免疫グロブリン(Ig)というタンパク質の一種で、形質細胞という細胞からつくられます。免疫グロブリンには、IgM、IgD、IgG、IgE、IgAという5つの種類があり、体の異なる部位で多様な機能を発揮しています。血液中の免疫グロブリンではIgGが最も多く含まれています。
また、IgGはさらにIgG1からIgG4の4つの種類に分類されます。健康な人ではIgG4はIgGの中で4%と最も量が少ないタンパク質です。

抗体の5つの種類・IgGの種類と割合のイメージ図1 抗体の5つの種類・IgGの種類と割合のイメージ図2
  • 1)より作成
  • 1)Park JK, et al.: J Pers Med. 2022; 12(6): 855.